金沢能楽会とは
金沢能楽会とは
金沢能楽会は佐野吉之助師を中心に明治34(1901)年に設立されました。
江戸時代、五代藩主前田綱紀が宝生流贔屓の五代将軍綱吉にならって宝生流に改流してから、加賀藩主は代々宝生流を愛好し、手厚く保護したため、加賀宝生という名が生まれるほど宝生流の盛んな土地となりました。
加賀藩では領民にも謡を奨励し、多くの領民が謡を習い、その裾野は大きく広がりました。これにより金沢は「空から謡が降ってくる」とも言われました。
明治維新による幕藩体制の崩壊によって加賀藩の保護を失ってからも、金沢能楽会が加賀宝生を受け継ぎ、100年以上の長きにわたって継承保存と普及振興に努めております。
公益社団法人 金沢能楽会
〒920-0935 金沢市石引4丁目18番3号(石川県立能楽堂内)
TEL:076-255-0075 FAX:076-255-1415
理事長 岡 能久
副理事長 佐野由於
専務理事 島村明宏
常務理事 渡邊茂人 飯嶋六之佐 能村晶人 麥谷暁夫
TEL:076-255-0075 FAX:076-255-1415
理事長 岡 能久
副理事長 佐野由於
専務理事 島村明宏
常務理事 渡邊茂人 飯嶋六之佐 能村晶人 麥谷暁夫
金沢能楽会 主な公演
定例能
定例能とは4月と8月を除いて毎月行われる定期公演です。
金沢能楽会の定例能は戦後、日本で始めて復興した定例(月並)会です。現在は基本的に能2番、狂言1番、仕舞1番の構成で行われます。
別会能
毎年4月の第1日曜日に行われる公演です。
能の演目は180番ありますが、その中でも頻繁に演じない大切にしている演目や難しい演目があります。また、普段定例能でも演能される演目でも小書き(曲名の下に小さい文字で書かれる)という特殊演出がつく演目があります。そういった秘曲、大曲を演じる特別な会です。この会では宗家をはじめとする東京の能楽師にもご助演いただきます。
慈善能
慈善能は毎年12月の第3日曜日に行われる公演です。
その名のとおり慈善事業の一環として催されます。収益金の一部は石川県や金沢市、放送局などに寄付されます。
また数年おきに乱能(らんのう)という本来の役割以外(シテ方がお囃子をしたり、お囃子方がシテ役をしたり)を勤める特別な会もこの慈善能で行われます。