〈仕舞〉八島(やしま) 渡邊茂人
〈狂言〉伊呂波(いろは) 城戸絃詩
〈能〉雲林院(うんりんいん) 佐野玄宜
【能】雲林院(うんりんいん)
幼い頃から「伊勢物語」を愛読している公光は、ある日不思議な夢に導かれ雲林院を訪れる。夢と同じように美しく咲く桜を一枝手折ろうとすると、老人が古歌を用いて咎め、公光も古歌で返答する。その後、公光が先日見た夢の内容を語ると、老人は自分こそ在原業平の化身であるとほのめかし姿を消す。その夜、公光の夢に業平が現れ、伊勢物語に伝わる二条の后との恋を語り、昔を偲んで舞う。